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私は色んな事を色んな人に学んだんだ。
12歳の時、胸から下全部の半身火傷をした。
痛くて恐くて眠れなくて、毎日動かない体で泣いてた。
私の皮膚がベロンと剥がれ落ちて、悲鳴のように泣いた姿を見てた双子の姉は、ショックから食事ができなくなって、眠れないと、病室にいる私の側から離れなくなった。
まだ小学生。
毎日痩せていく姉を見て胸が痛んだ。
私はその時、人の弱さを知ったんだ。
私が思っていたより、人は弱いんだとね。
逆の立場を考えたら、ぞっとした。
私ならきっと正気さえ保てないんじゃないか?
だから、火傷をしたのが誰でもない、
私でよかったと思った。
大切な人が苦しむのはもっと辛いから。
妹が病気で倒れた時、人の強さを知ったんだ。
思ってたよりずっとね。
まだ小さかった妹は、何度も何度も、大きな手術をした。
その度に命の危険があったんだけど、
「余命一年」と言われた命を、妹は大切に大切に生きた。
その小さな体の内にある、強い力を見せてくれた。
その命はやがて新しいもう一つの命を生むんだ。
はじめて、妹の赤ちゃんを抱いた時、私の内の何かがふわっと動いた。
幼い頃、父母の離婚、父の暴力があった。
私は今でも心に傷があって、急に男の人が恐くなったり、愛に臆病になってたりする。
私の体に残る火傷のケロイドが足を止める事もあるけど…。
だけど、妹の赤ちゃんを抱いた時、そんな私の心が動いたのだ。
ふわっと。
家族や赤ちゃんという言葉に
温かい気持ちになったんだ。
赤ちゃんって素晴らしい!
人から教わる事が人生なんだと感じるこの頃。
だから私は耳を傾けて、何時でも声を聞いて歩いているんだ。
そうして、
やわらかい大人になっていく。
いつかきっと。
やわらかく笑ってる私。
それが理想。